タフタとは?
セレブリティの結婚式やアワード受賞式のレッドカーペットなどの写真で、まばゆいばかりのガウンやドレスに圧倒されたことがある方も多いことでしょう。そのような贅沢な衣装には、シワ感を持ちつつもしっかりした手触りと僅かな光沢を持つタフタが多く使われています。コットンやシルク、ジョーゼット、シフォン、そしてベルベットなどのように名前はあまり知られていない素材ですが、タフタ生地はファッションから柔らかい家具の外張りや家の中の装飾作成に重要な布素材です。このブログ記事で、タフタとは何かについて一緒に学んで行きましょう。
タフタ生地は何から出来ているの?
タフタはもともとシルクから作られていました。しかし現在では、レーヨン、アセテート、ナイロンといった合成繊維が使われています。この生地は平織りで作られ、わずかなよこ畝が現れるのが特徴です。たて糸とよこ糸は十字にクロスされるので、市松模様に似た模様が布表面に見られます。
シルク・タフタには2種類あります。後染めのタフタは柔らかく、裏地に使われることが多いです。先染めのタフタは手触りが硬めになり、イブニングドレスの作成に使われます。また“ペーパータフタ”として知られるタイプもあり、これは
非常に薄くよりシワ感を持つタフタ生地となります。
その他に以下に上げる種類のタフタ生地もあります。
モアレタフタ:さざなみだった、木目模様の入ったタイプ(永久/半永久性)
アンティークタフタ:柔らかいしこりを持つ糸が使われた硬めの生地
ファイユタフタ:一般的に天然素材で織られる
タフタ生地の品質は簡単なテストで測ることができます。指の爪先で布を軽く引っ掻いてみて下さい。もしたて糸が動くようでしたら、織り方が緩いため生地がほどけてしまう恐れがあります。
タフタの起源や歴史は?
タフタはペルシャ語を語源とし、“ねじって織られる”ことを意味します。生地はバグダッドのアッタビヤの地で12世紀に発祥しました。近年おもにイタリアやフランスで生産されるようになっていますが、1950年代までは日本でも生産されていた生地でした。現在では、生糸タフタの生産はインドやパキスタンに移っています。インドの製造者、特にバンガローなど南の地方では、伝統的な手織り機を使用しての生産を行っていました。しかし1990年頃から手織り機に代わって、機械式の織り機の導入が始まります。タフタ生地はとても贅沢な布生地の一つです。柔らかいものから手触りの硬いもの、軽量な生地からミディアムウェイトの生地、透けるタイプから不透明なタイプ、そして市松模様からプリントに至るまで様々な種類があるのが特徴です。特に素材は光沢とシワ感、しっかりした手触りかつすべるようななめらかさで知られています。
タフタは何に使われてる?
贅沢な手触りかつ見た目のため、タフタはウェディングガウン、イブニングドレス、パーティドレス、ジャケットなどといった華やかな場で着用する衣服の作成によく使われます。より硬めのタフタ生地は形状を保ってくれるのでカーテンとして使われ、お部屋のインテリア装飾となります。他の使われ方としては、裏張り、絶縁体、傘やハンドバッグにシャワーカーテンの製作などがあげられます。第2次世界大戦中は、パラシュートを作るのにもタフタ生地が使われていました。
縫い心地はどうかな?
生地自体が軽量かつすべりやすい表面を持つため、一番取り扱いやすい生地とは言えませんが、ソーイングの専門家は下準備をすることでこれを回避できるとアドバイスします。
- 使う前に一度洗うことで硬さを和らげること。
- 縫い味の良い針、切れ味の良いハサミやシャープなピンを使うことで、間違って生地に穴を開けてしまわないようにする。
- 縫い目をアイロンするときは、温度を低く設定し、直接生地に熱を与えないこと。
- タフタはシミが付きやすいため、アイロンがスチームモードになっていないことを確認すること。チョークや水溶性ペンで布に印を付けないこと。
- 縫い始める前にミシンの縫い目の長さと押さえ圧を調整する。
- 布をピンと張った状態を保ち、シワが寄ってしまうことを防ぐこと。
- 生地がほぐれてしまわないように縫い目をしっかり仕上げること。
タフタ生地の利点
- 軽量
- 高価で贅沢
- なめらかで光沢を持つ
- ポリベースのタフタは安価
タフタ生地の不利な点
- お手入れなどメンテナンスが必要
- シワになりやすい
- 通気性がない
3ステップで簡単プリント
タフタ生地への印刷は、あなたが思っているよりも簡単です。手順はこの3つだけです!
- あなたのアートワークを選ぶ ー 写真やパターン模様など印刷したい画像を選び、デザイン画面にアップロードします。
- デザインの編集 ー 画像の配置や大きさを調整したり、リピートパターンを作ったりと、満足するまで編集して下さい。
- 布生地の大きさを決める ー どのくらいの大きさにするかタフタ生地をサイズを設定し、オーダーを確定します。この1-2-3ステップで注文完了です。
デザインから注文までの手順、そして印刷の品質を確かめるために、小さめサイズでオーダーできる布プリントテストをお試しになってみるのもおすすめです。
ここまでお読み頂いた方は、タフタって何?という疑問が解消されたことでしょう。実際にタフタの手触りや見た目を確認したい方は、生地見本パックを注文されてみてはいかがですか?タフタ以外に100種類以上の布生地が含まれていますので、様々な布と比べることができます。